抗体療法について

抗体は別名免疫グロブリンとも呼ばれ、免疫系の主要要素であり、タンパク質、微生物、毒素などの外来抗原を認識し、これに対する免疫反応を引き起こす中心的な役割を果たします。

抗体は抗原に特異的に結合し、他の細胞にこの異物を排除するようシグナルを出します。抗体の中には体内の組織を標的とする自己抗体があるため、多くの免疫療法において抗体が利用されています。

抗体はY字型の巨大なタンパク質(+/- 150kDa)で、定常領域と可変領域が折り重なった2つの同一の重鎖と2つの同一の軽鎖、つまり4つのポリペプチドから構成されます。Y字の先端が可変領域で、これにより特定の抗原に対する結合特異性が生じます。末端の定常領域は抗体の構造骨格であり、体内の連携を駆使して他の免疫細胞にシグナルを送る役割を果たします(エフェクター機能)。

  1. 抗原結合片は、重鎖、軽鎖それぞれの可変領域1個と定常領域1個から構成されます。
  2. テール領域
  3. 可変領域1個、定常領域1個、ヒンジ領域1個、さらに定常領域2個を持つ重鎖
  4. 可変領域1個と定常領域1個を持つ軽鎖
  5. 抗原結合部位
  6. ヒンジ部位

モノクローナル抗体技術

モノクローナル抗体技術の導入により、疾患特異的抗原に対する抗体産生を高めることが可能になりました。抗体産生はB細胞又はBリンパ球と呼ばれる白血球の一種が果たす重要な機能です。モノクローナル抗体(mAb)とは、ひとつの抗原のひとつの特定結合部位、すなわちエピトープしか認識しないひとつのB細胞クローンが産生する同一の生体分子です。特異的モノクローナル抗体はほぼ数限りない物質に対して創製することができるため、生化学研究や医薬品の診断・治療において重要なツールとなっています。

モノクローナル抗体の臨床開発の傾向としては、改変抗体断片へのシフトが始まっており、改変された抗体断片はモノクローナル抗体に次ぐ重要なタンパク質治療法になると言われています。改変抗体片は元の抗原結合力を保ちながら、研究や診断的・治療的応用に適した特性を備えています。抗体片は、 エピトープ結合のみが期待する効果を発揮する治療用途、例えば受容体の遮断において特に有用です。

プロメセラは、2018年4月にスイスのバイオ医薬品会社Baliopharm AGを買収し、革新的な改変抗体プラットフォームにより技術基盤の強化・多様化を図りました。これらのプラットフォームは、慢性肝疾患や免疫介在性炎症性疾患、抗がん剤の開発に活用します。当社は、これらの抗体技術と細胞治療を同時に開発していくことで、肝疾患に対する治療法を補完的かつ総合的に提供していきます。

抗体片の例

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